第6回「お歯黒ロック」

2010.07.16(FRI) UP

ライブで「イェ~イ!今日もみなさん集まってくれてありがとう~♪」なんて言ったあとのボクは、その感謝の意味も込めて全力で笑顔になります。
そして、ニッとなった口から白い歯ではなく黒い歯が見えたとしたなら、いったいどれくらいの人がドン引きしてくれることでしょうか?
ロックお歯黒、おはぐロック。
「これは、虫歯なんじゃないよ~。オシャレなんだよ~」
なんて言っても変態に拍車がかかるだけですから、もちろん、そんなことは、しません。
では、なぜボクはお歯黒の話などしてしまっているのでしょうか。
それには、浅く短いエピソードがあるのでぜひ聞いてください。
虫歯が多いボクは、

「お歯黒って虫歯になったらわかりにくいやろうなあ」

と、ふと思いまして、なんとなく調べてみたら、ちょっとおもしろかった。
そういうわけです。

はるか昔、日本最古の文献「日本書紀」「古事記」よりも以前からあるといわれている「お歯黒」。
「いかに歯が黒いか」は、今で言うと「目元の化粧」に近いほどの気合の入れようだったそうです。平安時代にブログがあったとしたなら「紫式部が良いって紹介してたから!」なんてはしゃぐ十二単ギャルたちが、「ドラッグストア霊山寺」あたりからネットショッピングして取り寄せていたりするものと予想されます。

もちろん、お歯黒は女性だけのものではありませんでした。
天皇をはじめ、オシャレな男性貴族はやっていたようです。ただし、武士には浸透しなかったことや面倒だったことから女性ほど流行りませんでした。

しかし、鑑真はすごいですね。
命をかけて日本にきて仏教を広め、納豆・味噌・醤油・砂糖を持ちこみ、日本の文化や精神の底上げをし、そして、今までのものより使いやすいお歯黒を広めたわけですから。
つい、本人がお歯黒だったかどうか気になってしまいましたが、そこまで調べられませんでした。
もし、白い歯だったりしたら説得力ない気もしますが…。
以前、友人がレーシック手術をしに行って、担当の先生がメガネだったということがあったらしいのですが、それと似たような鑑真のイメージですね。

話がそれてしまいましたか、すいません。
しかし、平安時代の美的感覚は理解不能すぎると思いませんか?
女性貴族は、眉毛を剃り、何日もお風呂に入らず、顔を真っ白に塗り、男子がこっそり自分の部屋まで夜這いに来てくれることを部屋でひたすら待ち、そして、笑うとお歯黒が漆黒の光を放つわけです。さらに言うと、美人の概念はスレンダーとは程遠く、良く言うと「ぽっちゃり」、悪く言うと「ブタ」ですから、これは今のボクたちの感覚から言うとずいぶん独創的なフェチズムに思えます。
何フェチと呼ばれるのでしょうか?平安フェチ?
どうにせよ、そんな人はこの現代にいませんけれども…。
「かぐや姫」なんて、さぞ美しいことでしょう、と幻想を抱いていましたが、以上を踏まえますと「どんな面さげて絶世の美女気取っとんねん」とクレーマーになってしまいそうです。すいません、乱暴な表現で…。でも、竹切ってこんなものが出て来たら百人が百人、見なかったことにするでしょうね。

戦国時代になるとお歯黒は「成人」を意味したそうです。
資料にはそう載っていましたが、これはつまり処女じゃなくなったということでしょうか?過敏な女学生を苦しめる日本の家庭の風習「初経にお赤飯」どころの騒ぎではありません。これが、まかり通っていただけで驚きです。

江戸時代になると「夫人」を意味しだしたそうです。
結婚指輪じゃなく結婚お歯黒。そして、お歯黒夫人。

大正時代まで存在していたそうですから、1500年以上の歴史がある文化だったわけです。
なんか壮大ですね。

さて、サクサクっと調べてみてわかったことがあります。
ひとつは、お歯黒女性がいない時代劇は、ウソということ。
そして、これを調べるきっかけになった部分のアンサーですが、

「お歯黒は、虫歯になりにくい」

オシャレして丈夫になる。
いや、はや、なんかすごいですね。

それでは、ごきげんよう。

コメント / トラックバック5件

  1. カピバラ より:

    おはぐロック!ですね!笑
    小野小町とかもどうだったんでしょうか…
    絶世の美女…だったんですかね…

  2. オゾン より:

    お初にお目にかかります。オゾンと申します。
    いつupされるかなーと思ってたんで、見つけて嬉しいです。
    お歯黒・・・私たちには理解しがたいですよね。
    でも結婚したらお歯黒つけるっていうのは、
    ひょっとしたら奥さんを他の人にとられないようにするためじゃないかな?
    多分どんな人でも美しさ半減だと思うんで。
    (調べたわけじゃないんで真偽のほどは・・・)
    でも興味がわいてここまで調べる徳田さんはすごいです(笑)
    また楽しみにしてます。

  3. 匿名 より:

  4. 匿名 より:

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