第2回「ドーナッツの穴」

2010.02.25(THU) UP

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ほんとうにくだらない話なのですが、みなさんはドーナッツたるものを「ドーナッツ」と呼ぶ時、真ん中にあいたあの空間を含めて「ドーナッツ」と呼んでいますか?それともあれはただの空間であって「ドーナッツ」ではないとジャッジしますか?
はい、はい。わかっています。
文頭で念を押したものの本当にくだらないと思ったことでしょう。
ちなみにボクは前者です。あの空間もドーナッツ。そう思って食している所存でございます。ドーナッツをみて誰でも一度は…、いえ、3人に1人くらいは考えたことがあると思うのですが「どうして穴があいているのか」という疑問、それは真ん中が生焼けになるからにちがいありません。今の技術を使えば真ん中があいていなくても均等に焼くことはできるのでしょうが、考えるよりも先に昔からドーナッツはあの形だったので、もはや生理的な感覚であけているのでしょう。しかもお店にとっては真ん中がないぶん経済的です。
「あいている」のではなく、「あけている」わけですから、そこはもうドーナッツと言っていいと思うのです。予約席みたいなものです。お店で「満員で席がない」と言われても「予約席があいているじゃないか」とは誰も言わないのと同じです。
ここから話が気難しくなっていくのですが、世の中には「あるもの」よりも「ないもの」に目を向けると妙にリアリティを感じてしまうことがたまにあります。
言い方が気難しいだけで、ボクたちは結構簡単日常的にやっている考え方です。たとえばお金です。どれだけ稼ぐようになってもみんな「ない、ない」と欲するものです。お金は「ある」よりも「ない」ほうがリアリティがあるからでしょう。
「ないほうに目を向ける」これと同じ発想で考えるだけです。
たとえば音楽ですが、注目するのは音符じゃなく休符です。上手なドラマーやベーシストは、休符に気を配ることに比重をおいています。プロになるまでそんな発想自体したことありませんでしたが、そう考えるだけでリズムの感覚が広がりました。
書道や絵画もそうです。余白部分を考えずにレイアウトしていくプロはいないと思います。
オリンピックもそうでしょう。本番よりもそれまでの努力が見えるからこそ感動してしまうのです。
空白・空間も含めてのリアル。坂口安吾的逆転の発想ですが、もちろんそれがすべてじゃないと思います。ただし、ここまで話しておきながら、飽き症のボクは、けっこうどうでもよくなってきました。なぜならボクは「ドーナッツの真ん中の穴もドーナッツなのだ」と言いたいがために徒然と詭弁をふるまっているだけですから。ごり押しでも、これだけ納得してもらえれたらいいのです。
最後、このドーナッツの穴についての話よりも本当にどうでもいいことを聞いてください。いや、もはや読み飛ばしてください。
「ドーナツの真ん中の穴」は「空く」という漢字なのか「開く」という漢字なのかという問題です。あの穴は「あいている」のではなく「あけている」なのだとすれば「開く」なのです。でも、生理的に「空く」がしっくりきます。するとそこは空間を意味することになります。つまり、あの真ん中の部分はドーナッツじゃなくただの空間になってしまうのです。
ああ、まさに詭弁。
自分で言いだしておいて、これは、まいりました。
それでは、みなさん、堂々めぐるボクの独りごとにお付き合いありがとうございました。
ごきげんよう。

コメント / トラックバック5件

  1. カピバラ より:

    真ん中のあいてないドーナッツなんてなんか違う!
    と思いました。今まで深く考えたことなかったです…

    徳田さんの絵は本当にかわいいですね!
    私は美術部でデザインをやっているのですが、勉強になります!

  2. あさぴ-ち より:

    ドーナツの真ん中は生焼けやったんですね(゚∀゚)笑
    もう騙されん!笑
    ドーナツの穴が空いている..ドーナツは空間までも作り出す素晴らしいっす(ω)脱帽!

  3. dynamaya より:

    イギリスでは、穴のあいたドーナッツは、よく「リング・ドーナッツ」って名前で売られてます。スーパーで売られている「ドーナッツ」といえば、穴なしジャム入りが定番です。
    イギリスからのプチ情報でした♪

  4. 越後ねこ より:

    徳田さんの着眼点、面白くって、好きです~~。
    ドーナツの絵を描くとしたら、穴あけますよね(^_^)

  5. おれんじ♪ より:

    えっっ、ドーナツって穴をあけるんですか?
    私はイメージ的に、小学校の粘土工作のように
    生地をへびみたいに細長く伸ばしていって
    わっかにしてつないで作る感じがしていました。
    そうなると、空けている(私もこっちの漢字がいいです)ではなくて、
    まんなかに空間を創っていることになりますが
    つくったわっかの中に必然的にできた空間ということで
    わっかと空間はひとつのものになるのかな~、
    とか考えてみた次第です。

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