第19回「偉人は変人」

2011.12.02(FRI) UP

どーもみなさん。

偉人と呼ばれる方は、つまり、非凡な才能があった方だと思うのですが、そのぶん日常生活も非凡な面があって面白いです。
いろんな偉人のエピソードを紹介していきたいところですが、本のような分量になってしまいますので、今日はボクの中でトップ3にはいる変態、いや、失礼、トップ3にはいる偉人の一人「ディオゲネス」という哲学者を紹介します。
まず、偉人のわりに僕たち日本人にはまったく馴染みがありませんので、もう、ただの変態物語として読んでいただければと思います。こんな言い方をすると故人に失礼じゃないかという感じもしますが、ときどきいるんですね、変態を楽しんでいる方が。だから大丈夫だと思います。

ディオゲネスという人は、昔も昔の人、紀元前のギリシャに生きた変態です。超有名な哲学者ソクラテスの孫弟子になるそうですが、奇行が多いので「狂ったソクラテス」と呼ばれたそうです(このネーミングはかっこいいですねえ)。そして、キュニコス派というこれまた舌を噛んでしまいそうな思想一派を実践した方で、ぜいたくをしない、いわゆる禁欲生活をする人といってしまっていいと思います。
歴史上の偉人は基本的に豪遊するか禁欲するかじゃないかと思うのですが、ボクは禁欲している偉人の方が面白いことをしでかしていると思います。

具体的に例をあげますと、ディオゲネスは、ネズミの生き方に強く共感しております。
ディオゲネスの発想によると「ネズミは暗闇を恐れない、おいしいものを食べたいとか言わない、そして、ただ走りまわっている」ということであります。ネズミはストイックだと言っているわけです。
もし、ファミレスとかでこんなことを友人から言われたら正直困りません?
そして、ディオゲネスはまさしくネズミのように生きます。粗末な服にちょっとした食料の入った袋を持って浮浪します(裸でという話もありますが、それもどうやらありえます)。それから、大きな樽を見つけてそこに住んだとも本に書いてあります。「夏になると熱い砂の上を転がりまわり、冬になると雪の積もった彫刻を抱いた」ともあるのですが、ここまで来ると本当に偉人といわれる人なのかと思ってしまいますが、コメントが難しいのでさらりと流します。とにかく本人はこれで大満足していたようです。

さて、この人が本当にすごいと思うエピソードがあります。
当時、世界は教科書にも写真付きで出てくるアレクサンドロス大王の時代でした。世界の半分を支配したというあのマケドニア王国の大王です。その大王さまが、ディオゲネスのいる土地にやってきますが、ディオゲネスがあいさつに来ない(ディオゲネスは賢者と呼ばれておりましたので…)。そこで大王さまはわざわざディオゲネスのところまで足を運びます。しかし、その時この変態は呑気に日向ぼっこをしていたんだそうです。驚きです。当時の常識がどうなっていたのかわかりませんが、アメリカ大統領がわざわざ日本にきて自分を待っているのに日向ぼっこなんてできます?大統領じゃなくて普通に仲の良い友人に対してもそれはしてはいけませんよ。
しかし、大王さまもしゃーなしだったのでしょうか、そんな変態に向かって「なんでも望みをかなえてやろう」なんてことも言ってます。そこでディオゲネスが言ったことは「あんたが陰になるさかいに、ちょっとどいておくれやし」だったそうです。この返事には驚きです。別に新喜劇くらいでしか聞かないような大げさな大阪弁で表現する必要もなかったですが、ギャグセンが高かったもので、ついこんな表現をしてしまいました。
しかし、もったいない。絶対権力の当時の大王さまに不可能はありませんから、リアルドラゴンボールな展開だったのですが、こんなつまらない願いを(あ、いや、マンガのドラゴンボールでもウーロンが「ギャルのパンティおくれ」なんていう願いをかなえてましたが)してしまうなんて、さすが禁欲派の賢者です。
さらにこの話がイカしているのは、このマケドニア王国の大王さまに「私が大王じゃなければ、ディオゲネスになりたい」とまで言わせたそうです。
ちなみに普通の家庭を築きたいボクは、ディオゲネスにはなりたくないです。

エピソードはほかにもたくさんあります。
「ごはんを食べることが普通のことなら、どこで食べてもええやんけ」
と当時ではありえなかった広場での食事を決行しております。
若者のたむろをなんとかしたいコンビニの店長にはけしからん発言です。
さらに
「性欲も同じやで。それが普通のことなら、どこでセックスしてもええやんけ」
というところまで行くのが変態のレベルです。
当時、いや、現代でもありえない広場でのオナニーを決行しております。
しかも股間を擦りながら
「こうやってちんちん擦るだけでお腹もいっぱいになればいいのにニャ~」
みたいなことも言っております。

そんな大賢者にて大変態のディオゲネスも、ギリシャの人からは慕われていたそうです。そういえば日本にも一休さんという同じような変態偉人がいましたが、やっぱり慕われていましたね。いわゆる人徳ということでしょうか?広場でオナニーをしても愛される人というのはなかなかすごいことだと思うのですが、ボクらには理解できない当時の時代背景があったのでしょう。何をやってもスベってばかりの人と、何をやっても大ウケの人というのは、昔から変わらずあったのだと思います。

最初に書きましたが、このディオゲネスはキュニコス派と呼ばれる哲学の一派ですが、このキュニコスを英語読み「cynic」を形容詞化したものが「cynical」、皮肉屋に対して使う「シニカル」の語源になっています。ディオゲネスはこの一派の代表的な人物ですからミスターシニカルなんだそうです。
広場でオナニーすることが皮肉になっているとは思えないのですが、偉人だけにきっと崇高な、凡人には到底理解できない、いや、したくもないハイレベルな意味があるのでしょう。

さて、今回の結論は、一言「偉人は面白い」です。
もし時間がありましたら1万円札になっている福沢諭吉なども調べてみてください。
「なんでこんな人がお札になっとんねん」
と突っ込みを入れてしまうこと間違いなしです。

それでは、ごきげんよう。

コメント / トラックバック3件

  1. あーちゃん より:

    やっぱりすごい人は変態なんですね(´・ω・`)
    私は徳田さんがどうやってこの人の存在を知ったのかも謎ですw

  2. ふぅすけ より:

    語尾に「ニャ〜」をつければ、大体の事は許される気がしてきました(笑)

  3. おず より:

    ディオゲネスが現代に生まれてたら、ただのやばい感じの人になってましたね。
    その時代に生まれててよかった。本当によかった。

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