第15回「森のくまさんレポート」

2011.06.08(WED) UP

yomu015どーも、みなさん。
いきなりですが不思議な歌を1曲歌います。

あるひもりのなか くまさんに であった
はなさくもりのみち くまさんに であった
くまさんの いうことにゃ おじょうさん おにげなさい
スタコラ サッサッサのサ スタコラ サッサッサのサ

ところが くまさんが あとから ついてくる
トコトコ トッコトッコト トコトコ トッコトッコト

おじょうさん おまちなさい ちょっと おとしもの
しろいかいがらの ちいさな イヤリング

あら くまさん ありがとう おれいに うたいましょう
ラララ ラララララ ラララ ラララララ

「森のくまさん」アメリカ民謡/訳詞:馬場祥弘
ボクは、森のくまさんの歌詞の世界が好きです。
まず、お嬢さんがずいぶんとふざけた人です。逃げるときの様子は「スタコラサッサ」ですから。こんな表現で逃げる姿がどれほどひょうきんなものなのかと想像するだけで胸が高鳴ります。きっとこのお嬢さん、愛嬌はあるんでしょうが、たぶん普段もしょーもないダジャレとかいう女性なんじゃないかと思います。
あとからついてくるくまさんも「トコトコ」とは、ずいぶんイメージじゃないです。もう一度この歌のくまさんのキャラ設定を追ってみてほしいのですが、ずいぶんと紳士です。厳しい自然環境の中でクマが紳士である必要はまったくないのに…。気はやさしくて力持ち、そんなくまさんは西武ライオンズのおかわりくんこと中村選手みたいに野球でもすれば人気もでたことでしょうが、いかんせんクマですからね、きっと生きていけないと思います。
以上をふまえまして「森のくまさん」をボクなりに読み解くと「ひょうきんで愛嬌はあるけどギャグの寒いお嬢さんと非合理的なほど紳士なくまさん」の恋の物語なんじゃないかと思います。
そう、この歌は、恋の駆け引きを歌ったものじゃないかと思うのです。

この歌には、恋愛の基本「押しと引き」と「ギャップ」の要素が含まれています。
まず「ギャップ」は、先ほども説明したようにボクたちが普段表現する「お嬢さん」「くまさん」のイメージからは程遠いキャラ設定にあります。
恋愛においてもそうですが、ヤンキーの笑顔だったり、勇敢なのび太くんだったり、普段のイメージとちがう姿はインパクトに残ります。ツンデレなんていう言葉もあるくらいですが、人はギャップに弱いものです。
ボクも以前、全力でコマネチをする女性に恋をしたことがありましたが、これは完全にギャップによるものです。断っておきますが、人によって価値観はちがいますからこのコマネチ美人、ボクにはぐっときたのです。
とにかく自分のイメージとは逆でその人が好みにストンと入ってくると、恋愛に発展することはまちがいないでしょう。

そして、「押しと引き」。
襲うとみせかけての「お逃げなさい」、「お逃げなさい」と言ってみるものの追いかける。追いかけて親切にも落し物を届ける。
この流れは、お嬢さんの気持ちを良い意味で裏切っていて気持ちを惹きつけているにちがいありません。

ところでイヤリングってそう簡単に落ちるものではないですよね。
イヤリングが落ちるほどお嬢さんはびっくりしたのかもしれませんが、もしかしたら、これはお嬢さんがわざと落としていったのではないでしょうか?
こういうことは恋愛のかけひきにおいてよくあります。
以前、喫茶店の店員さんに一目惚れしてしまった友人がいましたが、話をするきっかけにとわざと携帯電話を忘れて店を出たことがあります。案の定、携帯をもって「お客さーん、忘れ物ですよー」と持ってきてもらったときに「ありがとう、親切な方だ!また来ます」なんて言って、ちゃっかり距離を近づけていったということがありました。
ちなみにその後、二人はめでたく本当に付き合うようにまでなってしまいましたが、それもつかの間、3カ月くらいで別れてしまいました(別れを切り出したのは最低なことに友人のほうです)。こういうことってあるんですね。
本題にもどりまして…、ボクの思案するイヤリングをわざと忘れた説ですが、個人的にはそれを裏付ける表現があると思います。
歌いだしすぐの「花咲く森の道」の部分です。
この歌の世界が赤道直下のジャングルとは思えないので、暗く湿った森に花が咲いているというのはあまりないように思うのですが、みなさんはどう思われますか?植物についてはあまり詳しくないのでそういうところもあるのかもしれませんが、イメージで言うなら森に花が咲いているとしたら有名な花じゃなくて、なにかの雑草とかの小さな花だと思うのです。
この歌についての今回の話は最初から詭弁そのものではあるのですが、ここまできたらとことんいこうと思います。
つまり、この「花咲く」という表現はお嬢さんがくまさんに一目ぼれをしてしまったということを隠喩しているのではないかと。
この歌では最後に「お礼にうたいましょう」なんてことになっていますが、わざとイヤリングを落としていったのならば、お嬢さんの筋書き通りになったと考えることができます。お嬢さんは、ひょうきんでギャグが寒いわりに恋に関してはなかなかのやり手です。

とにかく、「森のくまさん」はご機嫌なほどすべてがうまくいくハッピーラブコメディだと思います。読者がついて来ないほどに底抜けにハッピーです。
深読みしようと思えば、もっといくらでもできる不思議な曲ですが、とにかく世知辛い世の中にとても良い歌なんじゃないかと思います。

ちなみに最後に歌った歌はなんなのでしょうかね。

友人は大黒摩季さんの「ら・ら・ら」なんじゃないかと言っていましたが、完全に違うと思います。みなさんはなんだと思いますか?

それでは、ごきげんよう。

コメント / トラックバック4件

  1. あさぴ-ち より:

    今まで生きてきて、不思議に思った事が無かったのに..笑
    花咲く森の道..グリム童話っぽい匂いもするような(^・ェ・)
    お嬢さんは確信犯ですね!クマさんを手玉に取ろうとあれこれ作戦を..その積極性、ぜひ見習いたいです(-ω-)
    最後に歌った曲、ナウシカやったりして\(^O^)/笑
    大黒摩季さんのラララが脳内エンドレス..おやすみなさい(´∀`)

  2. マジュ より:

    森のくまさんについては、英語バージョンも調べてみると面白いです。でもこんなに ロマンチックにはならないですね。

  3. あさがお より:

    最後の歌は、チャゲアスさんの
    YAH YAH YAH を
    ラ ラ ラ にしたものでは?(^・ω・^)

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