最終回「10万分の1の確率」

2015.10.20(TUE) UP

どーもみなさん。

四葉のクローバーができる確率をご存知でしょうか?
サマージャンボ宝くじの3等が当たる確率をご存知でしょうか?
この夏、俳優の哀川 翔さんが雌雄同体のカブトムシの羽化に成功させましたが、その確率をご存知でしょうか?

そう、10万分の1です。

これは、たとえば、フサフサしている人の髪の毛1本に印をつけて、どれでもいいから抜いてくださいと伝えた後に見事にそれを抜き取ることがでたという感じです。
たとえ、わかりづらい?

そして最近、私もこの10万分の1を体験しました。

「ギラン・バレー症候群」という病気です。難病にかかってしまいました。
「筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気」と資料には掲載されていますが、これがなかなか大変な病気です(現在療養中です)。
書いてある通り、まったく動かないんですね・・・
風邪や下痢で菌が入るのが原因で起こるそうですが、つまり、誰にでも起こりえる病気なんですって。ただ、10万回風邪をひいて1回かかるようなイメージですもんね。なかなかな確率です。
内科の町医者先生も一生に一度診察するかどうかの病気なんだそうです。

まず、39度の熱が出ました。
その次の日に全身が筋肉痛になるようなけだるさが残り、なんかおかしいなあと思っていたわけですが、筋肉痛という認識だったので、気にせず打ち合わせに出たんですね。
家を出てしばらくしてからです。ぜんぜん自転車がこげなくなりまして、急きょ道にへたばりました。
へたばると、これがまた、その場でまったく下半身が動かなくなってしまったんですね。上半身はすんごく元気なので、いったん嫁を呼び、嫁は嫁で呼ばれたところでどうしようもないので困るわけでして、来ても、ただオロオロするだけです。
そんなとき偶然にも、近所のミュージシャンであるGRAND COLOR STONEのナカノアツシが通りかかったんです。
ナカノアツシによると、見てすぐ「熱中症やでこれは!」と素人が無責任な発言です。
ところが、いつもならそこまで説得力ないのにこの時ばかりは妙に説得力があったので、みんなで、そうや、そうや、熱中症や!となりまして、OS1という脱水症の時に飲む水を買ってきて1リットルくらい飲んだんですね。

「まあ、調べてもらってくるわ」と元気に救急車に乗ったのですが、これが最後、1か月くらい病院にいることになったわけです。

病院についてからも、CTスキャンやレントゲンで検査をするんですが、なんせ、素人判断で脱水と決めつけて1リットルもOS1を飲んだわけですから、猛烈な尿意の中もうろうとしてしまいました。

脳も、背骨も異常がないのは良いのですが、「ぼうこうがすんごく大きくなってます」と言われ、おしっこしてくださいと(笑)
そんなことを言われても、寝たままの体制で普段おしっこなんてしませんから、出したいのに出ないんですね・・・これには困りました。尿瓶との戦いです。
本当は下半身が動かないことに不安になるべきなのでしょうが、そんなことよりおしっこがしたい。なぜかこの時ばかりはナカノアツシのせいにしてましたが(笑)
そして、何とか立つことができたので、ようやくおしっこが出せたのですが、今度はおしっこが止まらない・・・。
「おい、嫁、なんとかしてや」
といっても、娘を抱いているので、むりです。
「いったん止めーな」
と嫁は言うのですが、ためにためてた尿はいったん放尿されだすと止めかたがわからないんですね!

尿瓶の容量のリミットがどんどんなくなります。
のちほどわかったのですが、この時の握力は5キロくらいなんですね!
「もうあかん、持ってられへん」
あきらめかけたその時に尿瓶なみなみいっぱいで止まり、看護師さんも戻ってきました。

看護師さん、
「うわー!いっぱい出ましたね!こんなに??私が見た中では600mlが最高記録なんですが、900も!!」

というわけで、おしっこの病院記録をレコードしたという話でした・・・

いや!ちがう!

ギラン・バレー症候群になった話です。

普通は、おかしいなあと思ってもすぐに大病院に行くほどのものでもないので、病院をぐるぐると回り、最後に大病院に行きつくそうです。病状は徐々に体に広がるものらしいので、気づいた時には大変な状態になることがあるらしいです。
ただ、僕の場合、まず、大病院に行ったことで、診断が早く、処置もすぐできたのが良かったのではないかと言われました。
そう考えると、ナカノアツシの「脱水かもしれんけど救急でええやん」に救われたわけですね。
尿意こそ苦痛でしたが、命の恩人でもあるわけで。感謝しないといけませんね!!
この場を借りて、感謝。

難病指定されてるだけあって、1本数万円もする点滴を30発くらい打ち、早めの処置で早めの退院までにこぎつけました。

この病気の話をするのにおしっこを我慢する話で半分使ってしまいましたが、現在、主治医もびっくりのスピード回復で、日常生活は問題ないくらいまで戻りました。車いすの不便さや、ご老人の足腰の弱さをすごく理解できました。

10万分の1という珍しい病気ですが、知っているのと知らないのでは全然違うと思います。今回のお話は誰かの人生を救うものになるかもしれません。
内科では、なかなか診断までたどり着かないそうですが、神経内科ならすぐにわかるそうです。おかしいなと思ったら、一度、僕が言っていた話をちらっと思い出してみてくださいね!

病気になったことで、たくさんのライブも中止になりました。
大変なご迷惑をおかけしております。
そして、たくさんの方に励ましをいただき、心から感謝です。

最後に、この連載ですが、今回で最終回です。

病気が原因ではございませんが、ここで一区切りです。
内容にして40回。年数にして約5年間。
いろんなお話をしてきましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
またどこかでお会いできれば幸いです。

それでは、ごきげんよう。

コメント / トラックバック3件

  1. めらっち より:

    お医者さまも驚く回復ぶり、良かったです!
    本当、徳田さんがこの病気になるまではこの病気のこと知りませんでした。
    知ってるのと知らないのでは対処が全然違ってきますね。
    もしもその10万分の1の宝くじを誰かが当てたら、
    これかもよ?と教えてあげたいと思います!!

    真面目なトーンなのにやっぱり面白いのはさすが徳田さんやなーっと
    楽しく読ませてもらいましたが、今回で最後なんですね(T_T)
    寂しいですが、徳田さんのいろんな発信をこれからも楽しみにしています!

  2. 越後ねこ より:

    早い発見、不幸中の幸いでしたね。早く良くなりますように!

    徳田さんの語り口、ステキです。
    ここでは読めなくなるのですね。残念。。

    これからの創作も楽しみにしています(^o^)/
    お身体をお大事に!!

  3. ともこ より:

    いつも楽しく読ませて頂いてました。今回内容がたいへんな病気ということなのに、あっけらかんとしたタッチでしかもとても詳しく分りやすく書かれていて素晴らしい!と思いました。できるだけたくさんの人に読んでほしいと思いました。
    快方に向かわれてほんとに良かったですね。読むスムルースが終わるのは寂しいですが、これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。

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